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インデックス投資は危険!?リスクと安全性を徹底解説

naoki0517

はじめに

最近インデックス投資がブームになっていますが、その中で「インデックス投資は危険だ。」という人の意見もちらほら聞こえます。

「市場が落ちれば投資も価値を失う。」などを理由にあげているでしょうか。

果たしてインデックス投資は危険なのか?

インデックス投資のリスクと安全性を一緒に考えていきましょう。

第一章:インデックス投資を危険という人の3つの根拠

まず初めに、インデックス投資を危険という人の根拠を一緒に考察していきましょう。

危険という人の根拠は下記3つがあげられます。

危険な根拠1:インデックス投資はリスクが高い

インデックス投資も株式投資の手法の一つなので当然リスクがあります。

ただ、そのなかでも「インデックス投資はリスクが高い」と思っている人がいます。

その理由は下記3点です。

①市場全体の不安定性への懸念

インデックス投資は市場全体を追跡する投資手法です。

そのため、市場全体の影響をもろに受けることになります。

よって金融危機などが起き、マーケットが大幅に下落したとき、インデックス投資はその影響を受けやすいと言われます。

②業界やセクターの不振へのリスク

インデックス投資はある指数に連動した投資手法になります。

よって連動している指数の業界・地域・セクターが不振に陥った時、インデックス投資も連動して下落していきます。

例えばS&P500に連動するインデックス投資で運用していた場合、アメリカが不景気になったら、そのインデックス投資の株価指数も下がってしまいます。

③市場全体への一律な影響

インデックス投資は市場全体を均等に追跡します。

なので個別銘柄一つ一つの業績の良し悪しを判断しません。

例えばトヨタが業績良いからトヨタの株をもっと買い増そうとか、逆に業績の悪い会社の株を差し控えようなどの、個別の判断ができません。

良くも悪くも市場全体の影響を受けてしまいます。

④リスク分散の不十分さ

正直な話、インデックス投資よりリスク分散できる投資手法はないと思います。

なぜなら市場全体を追跡するような手法ですから。

とはいえ、リスクを完全に回避できるわけではありません。

一部の投資家は自分でポートフォリオを組んだ方がリスクを回避できると考えるかもしれません。

上記4つを理由に、インデックス投資はリスクの高い投資手法であると考える人がいるのではないでしょうか。

危険な根拠2:インデックス投資は利益を最大化できない

この根拠は危険というよりは、他の投資手法の方がより儲かるのではないかと考える人がいるということです。

つまり機会損失をしているのではないかと。

その理由は下記2点です。

①市場平均のリターンにしか依存しない

何度も繰り返して恐縮ですが、インデックス投資は、市場全体を追跡した投資手法です。

よって、良くも悪くも市場全体の平均的なリターンに依存します。

つまり平均を超えるリターンは望めないということです。

個別銘柄の選択の制限

インデックス投資は、指数に連動した動きをする投資手法です。

なので指数に則った組入銘柄やその比率を変えることができません。

例えば日経平均に連動したインデックス投資。

この場合、日経平均株価の225銘柄の構成を勝手に変えることはできません。

自分で企業研究して、より良い銘柄を見つけても、その銘柄を組み込むことができないのです。

一部の投資家には不満が残るところでしょう。

上記2つの根拠(リスクが高い、利益が最大化されない)を理由にインデックス投資は危険だ、止めた方が良いと考える投資家がいます。

第二章:なぜインデックス投資は安全と言えるのか

しかし、第一章で述べた根拠があるにも関わらず、インデックス投資は安全であると主張する投資家もいます。

その根拠を見ていきましょう。

根拠1:リスク分散の効果

インデックス投資は幅広い銘柄・地域・セクターに投資するので、リスク分散の色合いが強いです。

例えば人気の全世界株式インデックスは、先進国(23か国)、新興国(24か国)に分散投資しているので、個別銘柄1社が大幅に株価を下げてもほとんど影響しないでしょう。

根拠2:長期的な成長への参加

インデックス投資は市場全体に投資をしているので、長期的な投資視点で見たとき安定したリターンを得られます。

なぜなら、市場全体の成長に合わせて、投資家の資産も成長するからです。

それではなぜ「市場全体」は成長し続けると言えるのか、その根拠を深堀していきましょう。

①技術革新

これからも技術革新が進んでいくと予測できるからです。

技術革新は経済成長を大きく後押しします。

例えば、インターネット、スマートフォン、再生可能エネルギーなど新たな技術革新が生まれるたびに、新たな産業や市場が生まれ大きく経済成長していきます。

②設備投資

工場、インフラ、機械などに設備投資をしていくことで、産業の効率化が図れます。

その結果より多くの商品やサービスを提供することができ、経済成長していきます。

③人口増加

世界人口は右肩上がりで増え続けています。

10年前約71億人だったのが今では約80億人です。

人口が増えると言ことは、それだけ消費が増えるということです。

消費が増えるということは物やサービスが売れるということなので、人口が増え資本主義である限り経済は成長し続けるでしょう。

④グローバル化

現在はグローバル社会です。

世界各国の経済と市場がお互いに結び合っています。

その結果より効率化を計ったり、資源の最適化を図ることができ経済成長を促します。

⑤教育と人的資本の向上

世界全体の教育水準は10年前と比べかなり上がっています。

教育水準が上がると高度なスキルと知識を社会に提供することができます。

その結果新しいサービスが生まれ、経済は成長していきます。

上記5つの理由から市場全体は今後も成長し続けると言えるでしょう。

そして、全世界株式など世界全体の市場に連動するインデックス投資を、長期的にしている限り限りなく安全といえるでしょう。

根拠3:低コストで効率的

インデックス投資はアクティブ投資と比べるとかなりコスト(信託報酬)が安いです。

コストが安いということはそれだけ投資家への実質的なリターンは大きくなります。

高いコストを払わずに、市場全体の利益の恩恵を得られるのは、かなり魅力的ではないでしょうか。

上記3点を理由にインデックス投資は比較的リスクが少なく魅力的な投資手法と考える投資家がいます。

第三章:インデックス投資をより安全に運用するために

これまでの章を読んでいただいたことで、インデックス投資にはリスクはあるものの、安全性の高い投資手法だと分かってきたと思います。

第三章では、インデックス投資をより安全に運用するにはどうすればよいかをお伝えしたいと思います。

①信頼性の高いインデックスへの投資

インデックス投資と一口で言っても、実はインデックスは世界中に数千種類あると言われています。

おすすめのインデックスは、世界全体の市場に連動するインデックスや資本主義の中心であるアメリカの市場に連動するインデックスが良いでしょう。

全世界:MSCI World Index

アメリカ:S&P 500

②コスト(信託報酬)の安い投資信託を選ぶ

証券会社のHPを見ていただければ分かると思いますが、投資信託の種類は何十種類とありますよね。

S&P 500に連動した投資信託だけでもかなりあります。

どの投資信託を選べばよいかというと、コストができるだけ安いのを選びましょう。

コストが1%かわるだけで将来もらえる金額がかなり変わります。

コストがもたらす将来への影響を甘く見てはいけません。

③長期投資の視点

インデックス投資は長期的な視点で投資することが重要です。

短期的な視点で見てしますと評価額が下落することもあります。

インデックス投資とはいえ、株式投資なのでリスクがあるのは当然ですね。

ただ、長期的な視点で見たらどうでしょう。

第二章でお伝えした通り、経済全体には波があるものの成長曲線を描いていきます。

インデックス投資とはこの波に乗る投資なので、長期的な運用になればなるほど安全性が増し勝つ確率が高まるでしょう。

具体的には15年以上運用するのがお勧めです。

定期的な積立投資

市場は上がったり下がったりしますよね。

一度にまとまった投資をしてしまうと、市場が下がった時に大きな損をしてしまいます。

リスクを分散するという観点からも毎月定額を積み立てることをお勧めします。

安全面以外の観点にはなりますが、積立は少額からできるので、始めやすいし継続しやすいという利点もあります。

以上4つを踏まえることでより安全にリスクを最小限に抑えて、インデックス投資に取り組むことができます。

まとめ

インデックス投資にも確かにリスクは危険はあります。

ただ信頼性の高いインデックスの指標に投資する。そしてコストの安い投資信託で長期で運用すればかなりリスクが抑えられることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

この機会にインデックス投資を始めてみるのはいかがでしょう。

20年後、始めた今の自分に感謝していること間違いないと思います。

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なおき
なおき
30代後半のサラリーマンです。 読書や勉強など知的好奇心が強く、常に何かを学んでいたいと思っています。このブログでは僕が学んだことをシェアしていきたいと思っています。
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