インデックス投資の手引き:適正な手数料目安とは?
はじめに
この記事ではインデックス投資について簡単に説明し、なぜ手数料が重要なのか説明します。
合わせて手数料の安いインデックスファンドもお伝えします。
第一章 インデックス投資の基本
この章ではインデックス投資とは何かを説明します。
インデックス投資とは
市場にはたくさんの株式や債券があります。
インデックス投資とは「インデックス(指標)」に連動した動きをする投資ファンドにお金を投じることです。
インデックス投資は、特定の株式や債券に投資するのではなく、市場全体に投資することで、個々の銘柄の株価変動に左右されにくい特徴があります。
第二章 手数料が投資リターンに及ぼす影響
この章では手数料がどのように投資に影響を与えるか見ていきましょう。
①手数料の影響を数値で見よう
上記の図は、毎月5万円、運用利回り7.2%、35年間積立てたシュミレーションです。
緑の線は手数料なしでの運用。
オレンジの線は運用手数料2%有りでの運用を表しています。
たかが2%と思うかもしれませんが、35年後の運用結果を見てください。
35年後には、3015万円もの大金が手数料によって引かれてしまいます。
このことからも手数料を侮ってはいけないことがお分かり頂けましたでしょうか。
第三章 インデックス投資の手数料目安
インデックス投資は主に、投資信託で購入するのですが、その際の手数料の種類、目安を紹介します。
①手数料の種類
インデックス投資をする場合、下記3つの手数料が発生します。
販売手数料
投資信託を購入するときに、手数料が発生する場合があります。
ただし、販売手数料が発生しない商品もありますので、必ずしも取られる訳ではありません。
運用手数料
投資信託はプロに委託して投資を運用してもらいます。
そのため、運用している期間手数料が取られます。
こちらはどの証券会社を選んでも基本取られますので、運用手数料をどれくらい安くできるかが鍵になります。
信託財産留保額
こちらは投資信託を売却(解約)するときに発生します。ただし、信託財産留保額は発生しない商品もありますので、必ずしも取られる訳ではありません。
以上のことから、販売手数料・信託財産留保額がなく、そして運用手数料が安い投資信託を選びましょう。
②運用手数料の目安
それでは運用手数料は、どのくらいに収まっていればよいでしょうか。
一般的には年率0.1%~0.5%の間に収まっていると安いと言われています。
第四章 おすすめの低手数料インデックスファンド
第三章では、一般的には年率0.1%~0.5%の間に収まっていると安いと記載させて頂きました。
それを踏まえた上でおすすめのインデックスファンドを紹介します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
こちらは日本を含む先進国および新興国の株式に投資するインデックスファンドになります。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスというインデックスへの連動を目標としています。
気になる手数料ですが下記になります。
- 販売手数料:なし
- 運用手数料:0.05775%
- 信託財産留保額:なし
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
こちらは米国の株式に投資するインデックスファンドになります。
S&P500というインデックスへの連動を目標としています。
- 販売手数料:なし
- 運用手数料:0.09372%
- 信託財産留保額:なし
上記2つのインデックスファンドは手数料0.1%を切る優良ファンドとなります。
この記事では割愛しますが総合的に見てもお勧めのファンドとなります。
まとめ
たかが手数料と思われたかもしれませんが、将来的に大きな差が生まれることを理解いただけましたでしょうか。
1%の差が10年、20年経つと数100万の差が生まれてしまいます。
インデックス投資を始める際は手数料にも拘って探していきましょう。
そしてインデックス投資は複利を味方につけるのが鍵になります。
1日でも早く投資をはじめ、複利の力で資産を増やしていきましょう。